映画・ドラマ

②『ベター・コール・ソウル』

このドラマは『ブレイキング・バッド』のスピンオフで、ソウル・グッドマンと呼ばれる弁護士の話だ。ぼくは『ブレイキング・バッド』を知らなかったが何も問題なく最初から楽しめた。前知識は必要ない。 『ベター・コール・ソウル』はシーズン4まであり、現…

①『ベター・コール・ソウル』

ここ何週間か、余計なことを言うのも書くのもしないでいようと思ってきた。それでよかったと思う。何も言葉にできないし、考えもまとまらない。そもそもぼくの考えや言葉は求められていないのだから、もう迷惑や邪魔になるようなことだけはしたくない。だか…

②孤狼の血(2018)

これはご都合主義の物語ではない。大上が限界まで手を尽くしたひとつの思いが、大上を疑う日岡の軌跡を称えるというものだったのだ。人には、人を能動的に強制させる力はない。本質としての人を変えることなど出来ない。都合よく操ることなど出来ない。 ただ…

①孤狼の血(2018)

『凶悪』(2013)の白石監督最新作。監督お気に入りのピエール瀧さんは今回も元気に右翼を演じておられました。瀧さんは『64』といい『アウトレイジ最終章』といい、愛嬌ありまじめさあり怖さありで、さらに人でなしまで演じてしまうすごい人。たまむすびとい…

②ディア・ハンター(The Deer Hunter 1978年) 

ご存知名作、ディアハンター。久しぶりに見返してしまったので。ロバート・デニーロ主演。クリストファー・ウォーケン助演。3時間の大長編です。 ベトナム戦争と帰還兵を描いた映画だといわれているが、いま見てもまったく古びてはいない。 映画の前半は、退…

①ディア・ハンター(The Deer Hunter 1978年) 

1970年代、ベトナム、ハノイ。米国との戦争の傷跡と混乱が極まる街の無法が、命がけのロシアンルーレットを見世物にする賭博場で臨界点を迎えていた。『時間がないんだ』テーブル越しにマイケルが語りかけた。ここから脱出するために目の前の男を迎えにきた…

②Happy! (2018年 Netflix)

ニックとハッピーは、ブルーのようなスラム街を体現する悪徳との対決をしなければならない。一人では立ち向かえないそれに、二人で立ち向かうための試練を超えていくのが5話と6話のラストシーンだ。その場面を見ると、よごれている心でも清らかに燃えあがれ…

①Happy! (2018年 Netflix)

よごれた大人が童心にかえるには、アル中になるか死にかけるしかない。悔い改めればなんとかなるというわけではなく、そうするとイマジナリーフレンド(Imaginary friend)ーー「if」が見えるようになるということだ。『Happy! 』はおなじみNetflixオリジナル…

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2017)

過ちをおかした。そのために死ぬことも出来ない。苦しくてそのことを乗り越えられない。だからここにはいられない。自分が苦しいということを、人に言える。それすら自分に許してこなかったのだろう。苦しいと思うことすら許される訳がないと思っていたのだ…

「弟の夫」 NHKプレミアムドラマ

NHKオンデマンドで『弟の夫』を見ている。タイトルの通り、主人公の弥一(佐藤隆太)のもとにカナダから、死んだ弟の『夫』であるマイク(把瑠都・元大関)が日本に訪ねてくる、というお話だ。このドラマの画面は木と肌の色調が豊かな表現で描かれている。その肌…

アウトサイダー 異邦人(2018.Net Flix)

『夜に散歩しないかね?』藤田和日郎 からくりサーカス、アニメ化発表とのことで。 1954年の大阪が舞台だ。地元のヤクザ組織に、出所したばかりのアメリカ兵ニック(ジャレド・レト)が奇縁によって紛れ込むところから物語が始まる。ニックは刑務所で同房だっ…

ジム&アンディ

ジムキャリーという男の話をしよう。『マスク』や『トゥルーマンショー』でおなじみの皆大好きあのジムキャリーだ。『ジム&アンディ』という映画は、アンディ・カウフマンの生涯を描いた映画『マン・オン・ザ・ムーン』の主演をジムキャリーが演じていく舞台…