ホルモン北野 (白楽)

白楽の駅から15分ほど歩いて、先輩と3人でホルモン北野に行ってきた。

お通しのポテトサラダはじゃがいもの歯応えがほどよく残っていて、ビールによくあう。
ユッケは玉ねぎのスライスの小山に生のハツが並べられて、その頂上に卵の黄身が鎮座している。甘い醤油だれがかかっていて絶品だった。玉ねぎがきちんとさらされているのか、生なのにまったくえぐみがない。黄身も濃厚でとろりとしていて、このお店は副菜や素材に手を抜いてないと分かって嬉しくなる。
牛テール煮のおろしぽん酢和え。ゆず胡椒と大根おろしが油っこさを中和してさっぱりした食べ応えだった。
盛り合わせはシロ、マルチョウをたれで。ノドブエ、ノドガシラ、牛ホホ、ハチノス、オッパイ、心のこりを塩で。
さらにノドガシラと牛ハツを単品で頼む。
牛ハツはユッケでも食べたけれど、塩で焼くと別次元のうまさだった。
刺身で食べたものより、焼いて食べたものの方が美味しかったホルモンは初めてだ。
ハツの身がぷつん、と噛みきれてその歯応えだけで新鮮さがわかる。
驚いたのはひとくち目だけでなく、その歯応えがぷつん、ぷつん、とひと切れの肉の端っこまで味わえる。噛めば噛むほど肉汁と香りがあふれてきて幸せになれる。
ひと切れの肉の中心と外縁が同じ弾力の柔らかさだなんて信じられなかった。
筋もなく、堅さもなく、臭みもない。
焼いた肉の外側は硬いものだという、当たり前だと思っていた食感の前提がひっくり返された。
いい肉が新鮮で、磨かれた技術によって成形されている。値段も良心的すぎる。
また通いたい店ができた。